バイトが終わり先輩との約束通り、店の奥で待つ。
いつもの倍は疲れた…
忙しくなかったのに先生の登場で精神的に。
あの後―…
先生達はどこに行ったのかな?
映画が好きな先生だから映画館かな…
それとも図書館…
自分には叶うはずのない先生とのデートを思えば思うほど、辛く虚しくなるのに頭から離れない。
「……」
「お待たせ!…桃花ちゃん?どうかした?」
階段を駆け降りると着替えている先輩がお洒落で少しだけドキッとしてしまった。
「あ…お疲れです」
「じゃ、送ります」
「よろしくお願いします……で?お話って?」
遠回しなのも嫌でズバリ聞いてみると先輩の顔がみるみる赤くなった。