先生がチラチラとこっちを見る度に、慌てて目を逸らした。
笑顔を返す自信がない…
「桃花ちゃんさ…」
「はい…」
「今日、話したい事あるから終わったら待ってて?送る」
「あ…分かりました…」
そう返事をすると先輩はコーヒーポットを持ち、おかわりを聞きに動いた。
―…何の話かな?
それから、先生はコーヒーを3杯も飲んで店を後にした。
帰り際、店を出ると彼女が腕を絡ませたのを見てしまった。
掌を眺め、固く握りしめるとため息が出た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…