「お好み焼きとたこ焼きを食べる!」

「バカ、どっちかにしろ!」


そう言いながらも隆志は笑っていた。


「行くぞ!」

「えっ?」

「お好み焼きとたこ焼きを食うんだろ?」

「えっ?いいの?!」

「1つを半分ずつ食べれば2人分だろう?」



こうして、隆志と私はお好み焼き屋さんに入り、お好み焼きを1つだけ注文した。

お店の人には少し嫌な顔をしたけれど、そんなのお構い無しで。

行列ができるたこ焼き屋さんに並んでは、また1人分を頼んで仲良く分けて食べた。



「お腹いっぱい!」

「そうだな。」

「他何処行く?」



食べて元気になった私は隆志の腕をひっぱる。



「今度はちゃんと私も荷物持つよ。その代わり私を迷子にさせないでよね!」

「じゃあ、こうすれば良いか?」