「その子を離してもらおうか?」

「えっ?」


この声は隆志・・・?


「部外者は黙っていてもらおうか?おっさん!」

“おっさん”を強調するこの男は、隆志を馬鹿にしたように笑う。


「おっさん?」

隆志も負けてはいない。隆志の目はさっきより鋭くなっている。



「おっさん、俺達この子と良い所に行くの。邪魔しないでくんねーかなぁ。」

「てか、おっさんこの子の何?」

「彼氏だ。」

「えーっ?こんなおっさんこの子が相手するなんてないない。ありえるわけねぇ。」


またもや、小ばかにしながらそいつは笑った。