「いったろ?ヒトメボレだって。」


隆志は先を歩いていった。


「隆志?」



私は呼び止めると、隆志は素直に止まった。

そして、私に手を差し出す。

これは手を繋ごうという意味なのだろう。

私はなんとなく、この時の隆志は拒否をしちゃいけない気がした。


私も素直に手を繋いだ。

そして、近くのコンビニまで朝食を買って、家へと戻って行った。

家へ戻りドアを開けると、リョウは玄関へと走ってきた。


「あっ、リョウおはよう。」

「おはようじゃないっ!兄さんと何処へ行ってたんだ!」