えっ?もしかして、怒っているの?


「隆志!」

私は隆志を追いかける。


「ねぇ、隆志?」

今度は私が隆志のTシャツの袖を引っ張った。


「まったく・・・。」

隆志は私の歩幅に合わせてくれた。


「そこ寄らないか?」

「ん?いいよ?」


隆志が指したのは小さな公園。

私はブランコへ駆け寄った。


キーコキーコ。


そういえば、昨日言った公園にもブランコがあったな。

タイヤのブランコ。

あれはブランコとは言わないのかな?


「昨日、リョウと言った公園でさぁ?」


私はこぎながら昨日の事を話そうとする。

でも、隆志はというとその話には全くのってこない。