「ほら、違うじゃん!」


得意気な顔をする男の子。


そして、リョウは顔を膨らませて「うっせーな!」って言い返していた。

ちょっと可哀想だったかな?


「ごめんね、本当は彼女なんだ。」


私はその場に合わせて嘘を付いた。

リョウはものすごく喜んで私のほっぺたにキスをした。


「ほらな!」


今度はリョウが得意気な顔してるし。

もう、子供と競ってバカなんだから・・・。


「リョウ、帰ろう?」

「あぁ!」

「んじゃ、またな!」

「「お兄さんお姉さん、バイバイ!!」」


そして、私とリョウは子供達のもとを去った。

子供達・・・可愛かったな。