少し行くと丸太やロープで出来た遊具が沢山集まっていた。


子供の中に一緒に入って騒いでいるリョウ。

子供が好きなんだ・・・ていうか、子供になってるし!

私はそんなリョウをずっと見ていた。

何だか見てて全然飽きない。


子供に「おじさん」って言われて怒っているし。

「俺はお兄さんだ!」だって。


そのお兄さんがつり橋みたいなのを、意地悪して揺らしてるし!

もう、子供が可哀想でしょ!



「リョウ!」


私がリョウを呼ぶと、回りの子供達にめちゃ冷やかされてる。


「あれ、お兄さんの彼女?」

「そうだ!」

「あんな綺麗なお姉さんがお兄さんの彼女なわけないじゃん!」


あら、何だか嬉しい事を言ってくれるじゃない?

私は彼らに近づくと「お兄さんの彼女じゃないよ?」と、その男の子に言ってみた。