すると、先に沈黙を破ったのはリョウだった。


「何でもない。本当気持ち良いな!」


元の大の字の体勢に戻るリョウ。

私も、もう一度青い空を見上げる。


「うん。」


すると、私の手に何かを感じた。

えっ?

リョウの手が私にぶつかった。


いや、違う・・・リョウが私の手を探しているんだ。

リョウの手が私を見付けると、私の手はリョウの手によって握られた。


でも、私は・・・この手を振り解く気は無かった。

なんとなく懐かしい。

なんだろうこの気持ち・・・。

隆志への気持ちとはちょっと違う・・・?