「気持ちいいだろ?」

「うん。」


私は流れる雲を目で追う。


「ねぇ?あの雲に乗ったら気持ち良いだろうね。」

「くすっ、そんな事思ってたんだ?」

「笑わないでよ!」

「笑わないよ。僕もあの雲食べたら美味しいのかなって思ってたから♪」

「ふふふっ、そんな事思ってたの?」

「花音も笑ったな!」

「リョウこそ!」


私とリョウは寝ながら向かい合わせになる。


「花音?」

「リョウ?」


私達は一瞬時が止まったかのように、見つめ合う形になった。