そんな事を考えている間にも、リョウはお弁当を沢山食べてくれていた。



「いいよ?そんなに無理しなくて。私が作りすぎたんだから。」

「いや、食べる!美味しいよ?これ!なんだったら帰ってからも残ってるんでしょ?それも食べに行く!」

「いいよ、そんなの!」

「いや、行く!約束ね!」



私はリョウに指きりげんまんをさせられた。

リョウはものすごく嬉しそうに大きな声で歌う。



「ゆびきりげんまん~嘘付いたら~・・・♪」



リョウの大きな手と私の小さな手。

小指どうして繋がれる約束。

指きりげんまんって・・・結構ドキドキするものなんだ。



「指切った!」



私とリョウの指は離れた。

何だか淋しい小指。



「約束だよ?」

「うん・・・。」



こうして、私達は夕飯の約束もした。

食べ物は同じもの・・・なんだけどね。