リョウの顔が私の顔の真横にあるし、リョウの息は私の耳にかかるし・・・。


もう、フリスビーどころじゃないじゃないっ!

でも、そんなのおかまいなしに、真剣に私に投げ方を教える。


「こう!腕は真っ直ぐ伸ばす!

投げ終わった後も真っ直ぐの位置にあるようになげるといいよ。」



「うん・・・。」

「わかった?」



私の顔を覗くリョウ。



「わっ、わかった・・・。」

「ちなみに、簡単な事教えてあげる。」



耳元で囁くリョウ。



「何?」

「体も手も投げたい方向を向ければいいんだよ。」

「うん。」


「あと・・・心も僕の方にね。」



えっ、心・・・?私の・・・?///


「ばかっ!」


私は勢いよくリョウから離れた。