私は転がるフリスビーを追い掛ける。

そんな私を見てリョウは大笑い。



「お前、ボールを追い掛ける猫みてぇ!」



大声で言うリョウに私は頬を膨らます。



「行くよぉ!」



私が放つフリスビーは思うようになかなか飛ばない。

何度やっても、右の方へ飛んでいくわ、距離はないわ。

それに、リョウが上手く私の元へと飛ばすのに取れないし。



「リョウ!これ難しいよ!」



ちょっと、半泣きの私。

その言葉に、リョウは「やれやれ」と言いながら私の元へとやってくる。

途中でフリスビーを拾い私にそれを持たせると、



「こうだよ?」



と、私の真後ろに来て、重なるように私の腕に触れた。

そして、一緒にフリスビーを握る・・・。

この姿勢・・・ちょっと恥ずかしい。

リョウの胸が私の背中に当たるよ・・・。