リョウはリュックの中から、まずはレジャーシートを取り出した。



「向こうの端持って!」

「はっ、はいっ!」



レジャーシートを敷くと、リョウのリュックの中から飲み物やらお菓子やら。

こんなに入っていたの?というくらい色々な物が出てきた。


「極めつけはこれ!」

リョウはフリスビーを出す。


「やってみる?お昼までまだちょっと時間あるし!」

無邪気な笑顔に私も自然に笑顔がこぼれる。


「うんっ!」


リョウは私より先に立つと、遠くまで走ってくれた。


「行くよ!」

「うんっ!!」


リョウの放つフリスビーは少し弧を描き私の元へとやってくる。


「うわっ!」


私は両手で挟むように取ろうとするが、タイミングが悪いのか変な所に落ちていく。

結構あのスピードで来ると怖いかも?