私は急いで荷物を持ってくると、ヒョイと私のバックを持ってくれる。


前にもこんな事あったな。

リョウと初めて逢った日。

もう、最近なのにこんなに懐かしいと思うのはなぜ?



「それ、重いよ?」

「お弁当でしょ?それなら喜んで持つよ。」



リョウの可愛い笑顔。



「ありがと。」

「どういたしまして。」



そして、リョウは荷物を左手に持ちかえる。



「行こう。」



リョウは空いている右手で私の左手を握る。

それも・・・恋人繋ぎだし?



「えっ?///」



びっくりして離そうとした私。

けれど、ギュッと握られている手は、駅に着くまで離される事は無かった。