「えっ?隆志?隆志は別に・・・。」


何も無いとは言い切れないけれど。

まだ付き合ってますとは言い難い。


すると、リョウは一瞬溜息を付いたようだった。

そんなに私と話したくないの・・・?


『この前・・・。』


リョウは何かを言おうとした。

何・・・?この前って、あの隆志とのデートの日の事よね?


「この前?この前は隆志と普通にデートをしただけだよ?

買い物行ったり食事したり・・・。」


すると、隆志はその言葉に食いついてきた。



『普通のデートってどんな?

花音の普通ってすごいんだろうね。

さぞかし夜も兄さんに優しくしてもらったんだろうよ!』


リョウにしては嫌味っぽい言葉だった。