翌日、父親が婚姻届を
持ってきてくれた。

圭吾はそれに書き込んで、
後から来た千依も
同じ様に書いた。

印鑑を押して、
後は父親がやってくれるらしい。

写真の件は、
クマ先生に聞いた所、
数時間だけなら
外出許可が降りたので、
写真館に予約を入れた。

圭吾は、嬉しく思っていた。

最悪、退院や外出が
出来なかった場合に
病室で撮る事も考えていたから。

髪や千依のメイクは、
美容師の卵であるトモヤが
やってくれる事になった。

ドレスやタキシードは
レンタルで、
千依が早々と決めたらしい。

どういうものかは
教えてもらえなかった。

当日まで内緒なのだそうだ。

楽しみで仕方ない。

圭吾はその日を楽しみに
毎日を生きる事にした。