リビング。

翔吾がビデオの
セッティングをして、再生した。

『圭吾〜!さっきは大丈夫か?
辛い時は言えよな!
水くさいぞ。
俺は今この街で大学に行ってる。
機会があったらまた会おうな。
畦上でした!』

今メッセージをくれたのは、
中学時代一番の
お調子者だった畦上 真悟。

あまり話す事は無かったけど、
翔吾とは良く
つるんでいたみたいだ。

こういう風に昔付き合いが
無かった奴からの
メッセージは嬉しいと
圭吾は思った。

少しでも自分の事を
気に掛けてくれたんだから。