冬に入った。

周りは来るクリスマスに向け、
ツリーやイルミネーションの
飾り付けが始まっている。

圭吾の家の喫茶店にも、
小さなツリーと
イルミネーションが飾られた。

今年のクリスマスは、
もちろん千依と2人で過ごす。

昼間に喫茶店を貸し切って
いつものメンバーで
パーティーをするのは
いつも通り。

それから千依と
2人で外へ出かける。

それは体調が良ければの話だが。

そうじゃなければ
自宅で過ごすしかない。

千依は圭吾が
発作を起こした時の対処を
知らないから。

勿論、きちんと教えて
おかなければ
ならないのだけれど、
何となく説明する
タイミングを見失っている。