圭吾は、気がついたら
ベッドの上にいた。

どうやら倒れたらしい。

(千依に
見られなかっただろうか?)

気になったが、知る術はない。

その時、クマ先生が入ってきた。

「馬鹿野郎。無茶しすぎだ。
気を付けろって
あれほど言ったのに。」

「ごめん、クマ先生。
でも、千依に会えて良かったよ。
ありがとう、付き合ってくれて。
あと無理してごめん。」

「まったく。
礼なら彼女に言うんだな。
ずっと残ってくれたんだから。」

「…千依、いるの?」

「あぁ、廊下に居るよ。
呼んでこようか?」

「連れてきて。」

「解った。待ってろ。
今連れてくるから。」

クマ先生はそう言って、
千依を連れに行った。