車を見つけ、毛布を取る。

それから、
圭吾の元へ再び走った。

たどり着いて
クマ先生に毛布を差し出す。

「ご苦労。」


「…圭ちゃんは、
大丈夫なんですか?」

「大丈夫、
もう落ち着いた。
車まで運ぶぞ。」

「はい。」

クマ先生が圭吾を抱え、
下まで降りた。

千依は付いていこうか迷ったが、
心配だったので
付いていく事にした。

(友達には、
後で何か奢ろう。)

そう決めた千依だった。