数年後。

「圭ちゃ〜ん、依夏〜!
準備出来たわよぉ〜!
降りていらっしゃあい。」

今日も千依の高くて
綺麗な声が響く。

「はーい、今行く!
ほら、行こう。依夏。」

「うんっ、パパ!」

圭吾には娘が出来た。

五歳の依夏(よりか)。

そして、産まれたばかりの
次女、さくら。

翔吾も無事に結婚して、
一児のパパ。

ちょうどこれから
皆で集まって、
パーティーをする所だ。

そう、今日は依夏の
五歳の誕生日である。