一週間後、出来上がった
写真を持って、
千依が来てくれた。

写真は良く撮れていた。

圭吾はちょっと固い表情を
していたけれど、
千依は満面の笑みだった。

幸せそうだ。

本当に良かった。

圭吾は思った。

(僕は彼女を幸せに
してあげられただろうか?
そうだといいな。)

そして、こうも思った。

(考えてみると、
僕は本当に幸せ者かもしれない。
そりゃ病気を恨む事は
多々あるけれど、
色んな人に囲まれて、
大好きな人に愛されて、
僕は幸せな奴だ。
生まれた事に感謝して、
大切な人たちと
1日1日を大切に生きよう。)

そう思い、圭吾は
クマ先生の所へ行った。