「あー、あとこれこれ」
みやちゃんが某ポータルサイトでバナーを指差す。
「これよこれ。出会い系。」
なんだかもうすっかり新しいおもちゃを与えられた子供状態ではしゃいでいたので、冬子はもうすでによく聞いていなかった。
「うん?なに?これに登録すればいいの?」
「そうそう」

なんかよくわかんないけどまあいいか。
そんな軽い気持ちで踏み込んでしまったのが運の尽きだったのか。

「さてと。これで毎日楽しくなるといいな。」
「大丈夫よ、友達いっぱいできるって。」

まあそううまくいかないのが人生ってものですが。