招待客全員が入口に立つ松田刑事を驚愕の表情で見つめていた。
その時…
「刑事さんの仰る通りです!」
その声は上の方から聞こえた。
見ると、階段の踊り場では岡崎慎也が真剣な顔をして立っていた。
「皆さん、その刑事さんの仰る事は本当の事です。ついさっき、私の娘、美佳が何者かによって刺殺されました!」
「まさか!一体、誰が
そんな事を!」
岡崎の告白を受けて、ますます騒がしくなる招待客を松田が一喝した。
「はい!皆さんお静かに!……それを突き止める為に我々が来たんでしょうが!
……では、岡崎さん、現場に案内して頂きましょう」
松田はそう言って、鑑識を連れて階段を一段ずつ登って行った。
「おっと、忘れてた」
その歩みを途中で止め、松田が振り返る。
「皆さん、後でお話を伺いたいので、まだ帰らないで下さいね♪」
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