真相はこうである。


あの夜、岡崎美佳と小島みどりの間にちょっとしたイザコザがあったのは本当の事であった。


自分のシューズデザインのセンスを美佳にけなされた小島みどりは、その時美佳に対して大いなる怒りを抱いていた。



しかし……



それが殺人に発展する事は無かったのだ。


みどりは、美佳の頬に平手打ちを食らわせると、走って美佳の部屋を出て行ってしまったからだ。



おトキが美佳の部屋へやってきて、あの不幸な事件が起きたのは、それから十数分後の事であった。



ちなみに。










小島みどりが犬のウンコを踏んだのは、シチローの推理の通りである。