「ひぃぃ~っ!
ごめんなさいお嬢様!
仕方が無かったんですぅぅぅ~~~!」
「え・・・・・・?」
てぃーだの目が点になった。
「あの…おトキさん……今、なんておっしゃいました?」
「美佳お嬢様を殺したのは私です!本当にごめんなさい~~!」
「・・・・・・・・・」
まるで、昼飯にカレーを注文したのに、パフェを出されたお客のような表情で、一斉にシチローの方を振り返る松田刑事と招待客達。
「おい、シチロー!これはどういう事だ?」
「いやぁ~♪」
反省の色など微塵も感じられない満面の笑顔で、ひたすら頭を掻いているシチロー。
「笑ってごまかしてんじゃねぇよ!」
「今までさんざん解説してきた推理は何だったんだよ!」
「ここまで来て、探偵が犯人間違えるなんてありえね~だろ!」
「だから私は犯人じゃ無いって言ったでしょ!」
部屋の電気が点いた途端、全ての招待客と松田からシチローに対する怒涛のバッシングが浴びせられた!
幽霊の特殊メイクを剥がしたてぃーだが、呆れ顔で呟いた。
「もう……シチロー………………最悪………」
やはりここでもシチローは、『名探偵』では無く『迷探偵』だったようである……
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