「お待たせしました。
旦那様、こちらをど……………」


「ん?どうしたんだ
おトキさん、そんな驚いた顔をして?」


岡崎に懐中電灯を渡そうと目線を足元から上に移したおトキの顔から血の気がすぅっと消え失せていた。



「あわわわわ……あ…あ…あ…」


ガクガクとあごを震わせながら、岡崎の後ろ側の壁の方を指差すおトキ。


その壁を差す指でさえもガタガタと震えている。


「一体どうしたっていうんだ?」


「旦那様……う…うしろ……」


「後ろ?…後ろがどうしたって?」


不思議そうな顔で後ろを振り返る岡崎とその他の招待客は、次の瞬間、その有り得ない光景に絶叫した!



「ぎゃあああぁぁぁ~~~~~~~~っ!」