わざわざ呼び出された挙げ句の見込み違いである。 すっかり興ざめしてしまった招待客達は、ぶつぶつと文句を言いながら 松田刑事に背を向けて 散り散りになろうとしていた。 その時である! 「皆さん!帰るのはまだちょっと早いですよ! …ここに『名探偵』がいるのを忘れてませんか~♪」 岡崎邸のパーティールームに響き渡るその声の主は、もちろん…… 「真打ち シチロー探偵登場!」 .