学生にみどりの居場所を聞くと、シチロー達は教えられた通り作業場へと足を運んだ。


昼休み、作業場に学生は少ない。


そこでみどりは課題の靴を作っていた…


「へぇ~♪上手いもんね♪」


すぐ側まで近付いている子豚の存在に気づかず、急に声を掛けられ驚く
みどり。


「誰?アナタ達?」


「実は、オイラ達探偵をやっててね♪
美佳さんの事件について聞きたいんだけど…」


シチローに『美佳の事件』という言葉を聞かされると、みどりは眉をしかめながらこう言った。


「私、途中で帰っちゃったから何も知らないわよ!」



「え~い!この『紋所』がぁ~…あがあが…」



バッグからケータイを取り出し、みどりに葵の紋の画像を見せつけようとしたひろきの口を塞ぎながら、てぃーだが笑ってごまかす。


「何でもないのよ♪
みどりさん…」


その横で、子豚が残念そうに呟いた。



「桜吹雪描いてくるの忘れてたわ…」