ガタン!



何やら大きな物音が二階の床を伝ってパーティー会場の天井に響いてきた。


「おや、今の音は何だ?」


岡崎が一瞬だけ眉をしかめて天井を見上げる。



その直後である!



階段をバタバタと駆け降りる音がして、おトキが真っ青な顔をして岡崎のもとへと駆け込んで来た!


「おいおい、おトキさんどうしたんだ?そんなに慌てて……」


「旦那様大変です!お、お嬢様が……」



その時のおトキの表情があまりにも鬼気迫ったものだったので、岡崎は
すぐにその異常を感じ取った。


「一体、美佳がどうしたというんだ!」













「お嬢様が殺されています!」


「なんだと!」



楽しいパーティーの夜となるはずの今夜は、この瞬間を境に恐ろしい殺人事件の悪夢の夜と変わってしまった。