「まさか、招待したのはティダだけだから、
オイラ達は金を払えなんて言うんじゃないだろうな……」


「さっき食べ物をタッパーに詰めてたのがバレちゃったのかしら……」


「勝手にビール持ち込んだのがダメだったのかな?」


「やっぱりこの三人、連れて来るんじゃ無かったわ……」


階段を上りながら、ネガティブな妄想ばかりが膨らむチャリパイの四人。


まかりなりにも探偵だというのに、この殺人事件に関する話だとは、考えないのだろうか?



美佳の部屋の前では、
岡崎が廊下をせわしなく行ったり来たりして、
シチロー達の到着を待っていた。


そして、階段を上りきったシチロー達と岡崎の目が合うと……


「おお~♪あなた達が
森永探偵事務所の方々ですか♪」


「わぁぁぁ~~っ!
ごめんなさい!ほんの出来心ですからっ!」


「はぁ?・・・・
君達なんで謝ってるの?」