魁の顔が曇った・・・。

静かに魁の口が開くのを待つ。



「俺は・・・。俺はっっ。クラスの女子に、一回だけ、犯されそうになったことがあるんだ・・・。学校で、集団で追いつめられた・・・。
 すごく怖かった・・・。女子をこんなに怖いと思ったのは、初めてだった・・・。それから、"女"が怖くなった・・・。」


 
「魁・・・!?大丈夫??無理しないで・・・」


「ううん。大丈夫。そして、家に引きこもるようになってたんだ・・・。そこでちょうど同じ時期に瞬耶や、雷雅と掲示板でであった。そのころ、何にもする気がおきなかった俺に、姉ちゃんが"ギター"を教えてくれたんだ・・・。そして、ひとつの生きがいを見つけた・・・。瞬耶と雷雅にも、音楽を進めて一緒にバンドを組んだ。その頃から一応学校には行くようにした。怖かったけど、自分の好きなことを、好きなだけやらせてもらうため・・・。学校に行きだして、だいぶなれた頃、掲示板で・・・・・・愁菜と出会った。なんだか、普通の女の子とは違う気がした。俺と同じ様な悩みを持ってる気がしたんだ・・・。」



「もう怖くないの・・・?」」


「ん・・・?まだ怖いよ・・・。少しね。でも愁菜は怖くないよ・・・。とってもやさしい子。メンバー思いで、すごく、冷静な判断が出来るんだ。」


「魁・・・。ぁりがとう・・・」


「何にも、してないよ・・・。俺は。逆に、なんかいろいろ聞いてもらったし・・・。」













魁は、瞬耶に、聞いたらしい。

私と同じ学校だって事。

一ヶ月ぐらい学校に来てないこと。















全部・・・。