次に目が覚めると隣にあの男はいなくて、

リビングから、お母さんとの楽しそうな会話が聞こえてくる。

私は出来るだけ、平然を装って
リビングへと、起きてった。



「おはよぅ・・。」



少し、声が震えてたのかもしれない・・・。



「おはよう。悠里ちゃん。」



悠里ちゃん・・・。
     悠里ちゃん・・・。
          悠里ちゃん・・。


昨日の事が、頭から離れない・・・。

ぃやだ・・・怖い。怖い・・。







怖い。







バタバタバタッッ。


自分の部屋へ駆け込むとドアを勢いよく閉める。








バタンッッ。








「はぁっ。はぁ・・。」



そして、布団に包まるように、もぐり込む。