ガラガラッ。

教室に入ると、
もうほとんどの人が集まってて後は、
先生を待つだけの状態だった。


みんなの視線が、一気に私たちのほうを向く。

瞬耶は、そんなの気にしない様子で、
自分の席につく。

私もつられて、自分の席へ。




『えっっ。あの二人ってあんなに仲良いの?』

『里中さんが、あんなに笑ってるし・・・』

『もう、付き合ってるとか???』

『それはないだろっっ。あの里中さんだぜ?』




凄いヒソヒソ話が、
聞きたくなくても、耳に入ってくる。

バッッ。

みんなの声が聞こえにくくなった。



『朔也君??』


『気にしないでいいからね・・・?』




瞬耶は、

私の耳を、


ゆっくりとふさいでくれてた・・。