「・・・。もう朝・・。」



どうせ今日もお母さんは、帰ってないんだろぅ・・。





「おはょぅ。」


「あー。悠里、おはよう。」




え゛ぇ゛ぇ゛ぇ!?おかぁさん?待って・・・

お母さんの隣は、知らない男の人がいた。



「ねぇねぇ見てみてっっ俊二さん!!この子が娘の悠里っっ。かわいいでしょ?」


「誰・・・?この人。」


「まぁっ。悠里、この人って・・・。失礼じゃない。この方は、俊二さん。お母さんの大事な人なの・・・。」



「おはよう。悠里ちゃん。」



「はぁ・・・。おはようございます。」



「あっ。悠里っ、早く、学校行かないといけないんじゃない?ほら、朝ごはんさっさと食べて、行きなさい!!」



妙に、私をせかす。



「じゃぁ・・。朝ごはんはいらない。もぅ行ってきます。」


「ちゃんと勉強するのよー。」






カチャッ。


なによ。こんなときまで、勉強勉強。

どうせ、その

"俊二さん"

って言う人と、






早く二人きりになりたいだけでしょ。

分かってるんだから・・・。