「魁っっ。」



愁菜は俺に飛びついてきた。
何も言わずに抱きしめ返した。




そして、俺を家の中へと入れてくれた。
愁菜が落ち着いたところを見て本題へと入る。



「愁菜・・・。何があったか、俺に話してくれないか・・・!?」




「あっっ。ぅん・・・。」



うんとは言ったものの、愁菜も怖いんだ。
さっきからずっと、体が震えてる。



「大丈夫・・・。大丈夫だから・・・。俺がついてるから・・・。」



これくらいしか言えないけど・・・
そうして愁菜はすべてを話してくれた。