土曜日までの日は早く過ぎていって、雄に日にちを言ったら「朝から遊びに行くぞ!!」って事になってしまい只今あたし達はゲーセンで時間潰し。

ゲーセンの中はゲームの音が煩くて雄の声が全然聞こえない。

「雄一!!」

でもはっきり聞こえた高い声。

雄を呼んでいた。

「雛乃……??」

雄の…知り合い?

胸の辺りがズキンと痛む。

「やっぱり雄一だ!!こんな所で会えるとか嬉しい!!」

その人は雄の腕に引っ付いた。

「雄一、今から暇ぁ?」

隣にあたしが居るのはわかってるはずなのに……。

「ごめん。今こいつと来てるから。」

雄はあたしを指差しながら言った。

その言葉に少しだけ嬉しさを感じる。

「雄一君、浮気~!??彼女ほったらかしてぇ~!」

……周りの音が止まったような気がした。

……彼、女いたんだ。

「違う。こいつは友達。」

雄のその言葉でまた心の傷が深くなる。

半信半疑であたしをみる、雄の………彼女さん。