こんなに一緒にいたら、あたしの心臓が爆発しちゃうよ……。

も…嫌。

「♪~♪~♪~♪」

あたしの携帯の着信が鳴った。

梨華[リカ]からだ。

「もしもし?」

『あッ♪綾?あのさ!!』

かなりテンションの高い梨華。

「何?なんかあったの?」

『ルージュのライブのチケット!!当たったよ!!』

嘘ッ!??

「ホントに!!?梨華ありがとー!」

ルージュと言うのはあたしと梨華が大好きな歌手グループ。

人気でなかなかチケットなんか取れないのに、、、!

「超嬉しい!!」

『綾、声でかい~!でも…残念なお知らせもあります。』

「な…何??」

梨華の声のトーンが一気に下がった。

『ライブの日、あたしはとても大事な用があって行けません。』

………………………

「え───────!!じゃああたし1人で行くの!??超寂しくない!??」

『まだ話は終わってないの!!……だから、雄一君でも誘いな?』

「え──────────────……。無理だよ!!梨華も知ってるじゃん!あたしの好きな人が……………………」

『バタッ』

あたしが叫んでいる途中外から音がして、雄が飛び出してきた。