過去にさかのぼること1年前...
『ほらっ!!瞳起きなさい!!遅刻しちゃうでしょっ!!』
あたしを叩き起こすお母さん。
いつもこれだ。
まだ、6時なのに遅刻と言ったデタラメ言ってあたしを急かそうとする。
本当にうざったい。
そう思いながら、部屋を出て行くお母さんを見る。
そして学校の制服を着る。
「はぁ~あ。」
とため息をついて部屋を出る。
階段を下り、リビングのドアを開けるなりお父さんとお母さんの喧嘩が聞こえてくる。
『ちょっと!お父さん!!何よこの給料は!!??』
『うるせぇな!俺が稼いで貯めた金だぞ!!なんでお前なんかに文句言われなきゃなんねんだ!!』
『でもいくらなんでも----』
いつもこんな感じだ。
毎日聞いてくるとこっちまでが、苛々してくる。