.

【Runaway】※有天

―クラスにて。―

有天は、同じクラス。

私語が多いだとか、授業妨害だとかで、
男子たちが入れ替えになって、
なぜか有天が私の隣になった。
有天は静かだから、中心の私の隣に来たみたいだった。

でも、そんなにしゃべらない。

こっちだってなんか気まずいし・・

だって、一応毎日いっしょに登校してるんだよ・・。
それなのに隣ってなんかピンと来ない・・。


ある日。

私達が数学の授業中に、外のグラウンドで高校生たちがテニスをしていた。

允浩と在中が試合をしていた。

有天「あ、允浩が勝ってる。」

七「・・・・・」

ちょっと在中が負けてうれしいな~なんて。
ていうか、允浩ってすごいテニス似合うな。

有天「あの2人のどっちが好き?」

七「は!?別に、どっちも・・
頼れるのは允浩だけど!」

何を聞いてくるかと思ったら・・。

有天「この前何されたの?」

七「・・・・。特に何も。」

有天「ほんとかよ」

七「ただ顔とか触られただけ」

有天「顔とか?とかって?その下も?」

七「違うって!・・そのときには、俊秀が来てくれてた」

有天「なんで俺呼ばなかったんだよ」

七「だって、俊秀がこの前困ったときは助けるって言ってくれたんだもん」

有天「ふーん。」

自分から聞いといて、なんだその反応・・・。