日向…日向…

涙で視界が揺らぐ。

「日向!アタシっ…」

「帰ってきたら、聞いてやるよぉ!」

あなたの声はアタシの胸に深く深く刻み込まれて、響いて…

大好きなんだと実感した。

でも日向は卑怯だよ。

「帰ってこられないかもしれない」

三日前にハッキリアタシに告げたじゃない。

泣くのもこらえて、笑ったって言うのにー…

あなたは最期になるかも知れない言葉をさえぎる

ばぁか…

だけど待ってるね。帰ってこなかったら向かえに行ってやるんだからー…

絶対帰って来て…

アタシはいつまでもいつまでもそう思い、願う。それだけしかできないカラ。

日向…