「行かなくちゃ…」

フラフラとした足取りで教室へ向かう。

ドンッッ…

「痛っい!」

「ゆ、うやぁ???」

「えっ、やだ!どうしたの??」

日向…日向…

「ひ、なた」

…今は会えない。会いたくないから。

「日向が、どうしたの??」

「いなく、なっちゃぅぅ~」

そうアタシが言ったら優耶は「そっか」そう言って抱き締めてくれた。そして

「あのさ、響…???」

「ぅン…」

「響の事が、好きなんだー…。」

優耶…???うっすらとしていた意識がハッキリとなる。

「えっ…」

「嘘だよ~♪意識ハッキリしたでしょ?」

「っ…うん」

…そうだ、日向がいなくなるって聞いて…

「ふっ…ぅー…」

「泣いちゃダメだよー…日向が悲しむよ?」

日向が悲しむわけないじゃん。アタシが女子高に行くって一応言った時だって、「あっそ」の一言だし…。