ガ イ コ ク

その4文字がアタシの頭をぐるぐる駆け巡って、たどり着いた結論がー…

「日向はいなくなるんだー…」

消えそうなほど弱い声のトーン。

「あぁ…そういう事になるなぁ…!」

そう言ってクシャッと笑った。

ーそんな顔見せないで。

いなくなるなら、笑わないでー…

「っ…」

涙を見せないように、寝転がって見る。

「いってらっしゃぃ…」

最後の声は震えていたー…

「ん。なんと言われても行く。決めたんだー…」

アタシには残酷すぎるよー…日向ぁ…

「ア、タシ行くね??」

「ぉぅー…」

ガチャッ。風を切って走る。

アタシにある力を全部使って…

「ひなたぁっ…」

ただただ泣く事しかできなくてー…

引き止める事なんて、出来やしなかった。

「なんでぇー…」