「千沙ぁ、奏多くんって誰よぉ!」

「デヘヘ♪だからぁ梅山高等学校の人♪」

デ、デヘヘって…あっ…

「響…いる?」

「いる~☆」

愛しの日向クン♪

「ちょっといい?言いたい事が、あって…」

「うん??」

チラリと見ると明沙・千沙は満面の笑み。

凛と姫ちゃんは…うん早くいこっ♪

「…着いたぁ~…」

「屋上…??」

普段は使わない屋上。

風が優しく吹いて髪がゆれる。前にもこんな事があった。

「ひな…???」

「響には、言わなきゃイケない事があるんだ…聞いてくれる?」

「うん…」

『ガチャッ』屋上の鍵がしまる。

「俺さぁ…目的を果たしたらー…この学園を去るよー…」

「えっ…」

「…」

三十秒くらいかな?その沈黙がアタシには一時間にも二時間にも思えてー…

「外国に行くんだ。」