「凜隠れてたんだぁー…」

もう苦笑いしかできないアタシはゆっくりと言葉を発する。

嫌だ嫌だ…

日向の正体はアタシだけが知ってたかった。

「ねぇ…日向…。もう済んだんだし、部屋戻ろぅ???」

親友だと思っていた凜にこんなに嫌気がさしたのは初めてだ。

「もう少しダケ、ダメ???ね、響~」

甘えた声…。凜が凜じゃないみたいで、イヤだ。

日向…あなたにアタシはもう必要ないのかな?

アタシを頼ってはくれませんか?

「もう必要ないのかなぁ…???」

気付いたらそう呟いていて…

涙がこぼれていた。