次の日、

授業初日で意気込んでたら、


あの実力テストが返って来た。


「出席番号順にとりにきてください。1番青木。2番井上。3番………」


やばい。やばい。
もうすぐ返ってくるし。

「……7番垣内。」


「はい!!」

と大声で返事をしてしまった。


クラス中からの視線が痛い。

とりあえず、教卓へ行き、テストを受け取ると、


「次頑張ろうね。」
とぼそっといわれた。



………そんなに悪いのか!?!?


急いで席に戻り、ゆっくりテストを開く。




・・・・・・・・・・



「ふっふっふ。」

「美香ちゃん!陽子が壊れた!」
テストを手にとって歩いてきた奈緒は、妖しく笑う陽子のテストを覗き込むと






10点



と赤で書かれていた。



「…………まぁ、次頑張れば大丈夫だって。」
と肩を叩かれ、笑いをこらえている奈緒。


10点って、やばすぎ!


「そういう奈緒は何点なの!?!?」


ぴらっと見せられたテストには

80点

とかかれていた。


「………。なんで?寝てたのに!」と驚愕していると

「最後の20分くらいね。」と余裕の笑顔。


奈緒って案外かしこいんだ。


「美香ちゃんは!?」


「95点。」


「「「95!?!?」」」


賢いのは予想してたけど95ってすごすぎ…。


ん?一つ声がおおかったような…

隣をみると、和紀君がいた。


「美香ちゃんってかしこいんや。ってかなんで和紀がここにいるねん?」


「同じクラスやんけ!垣内さんの点数きになったから。この前なんかなげいてたし。何点やったん?」


私かい!?


「…………10点。」
とボソッというと

和紀君が大声で

「10点!?」

と叫んでしまった。

クラス中に本日2回目の恥をはらした陽子でした。


「…ぁっ、ごめん。」
シュンってなりながら謝る和紀君。


そんな顔されたら怒れないじゃん。

「いいよ。気にしなくて。山中君こそ何点だったの?」