朝7時45分ぴったしにチビマル公園に到着。
人影を二つ見つけて、おはよ〜といいながらかけよっていく。
学校までおしゃべりしながら教室まで行くと、
衝撃的な事実が和紀君から告げられた。
「「実力テスト!?!?」」
何それ!?聞いてないし。
「って、美香ちゃんは知ってたの?」驚いていない美香ちゃんを見て、尋ねた。
「えぇ、プリントに書いてあったから。何もしてないけどね。」
美香ちゃんはかしこそうだから余裕だろうけど……私ピンチだ……。
「奈緒、どうしよう。私、勉強まったく出来ないのに。」
「まぁ、いまさらどうあがいても仕方ないねんから大人しく実力でがんばろう。」
テストとか大嫌いだ!
そうこうしているうちにチャイムがなり、席につく。
先生は今日は昨日みたいにスーツじゃなくて、ジャージになってる。
…はっきりいってださいし、きもい。
「頑張ろうね。」
と先生に声をかけられると目の前にテストが!!
チャイムがなると同時に
一斉に紙をめくる音。
とにかく、やるしかない!
奮闘すること50分。
チャイムが鳴り響く。
シャーペンを机におき、ため息をはいた。
やれることはやったはずだ。
テストが回収され、奈緒を振り返ると
おやすみ中の奈緒……。
もしや、ずっと寝てたのかな?
奈緒を起こすのは気が引けたので
「美香ちゃん〜。テストできた?私まったくわからなかった。」
「まぁまぁね。平均くらいじゃないかしら?次頑張ればいいじゃない。」
「う〜。」
ガバッ!!!
「テストは!?」
と奈緒がいきなり起きて、叫んだ。
「もう終わったわよ。」
呆れ顔で美香ちゃんが答えた。
「………!途中までしかといてない。睡魔に襲われて…。」
「「馬鹿〜。」」
と美香ちゃんと二人で笑った。
「なっ!そういう二人は解けたん!?」
「…。」
「まぁまぁね。」
「やっぱり、陽子は解けてないやんか。」
「早く席に着いてください〜。」
と先生の声が響き、
私達は大人しく前を向いた。