もう教室には担任が来ていて、和紀君達にお礼をいって、教室に入る。
教科書を教卓に置く時、奈緒は先生を睨み付け、どんっと置いた。
先生はびくっとした後、ぼそっとありがとうと言っている間に奈緒は席についた。
後ろで私達は苦笑いしながら、教室を横に並べ席につく。
今から委員会を決めるみたい。
「奈緒は何委員会がするつもり?」
「うちは文化祭委員やりたいねん。」
奈緒お祭り好きそうだしね。
私もお祭り系統はすきだなぁ。毎年地元の祭にいってたし。
「美香ちゃんは?」
「あたしは、風紀委員ね。楽そうだし。」
美香ちゃんってクールだなぁ。
「そういう陽子は何するん?」
「私は……図書委員かな。」
本好きだし、何より楽そう。
「じゃあ、うちかいてきたるわ。」
そういうと同時に一番に奈緒は書きに黒板にいった。
「奈緒ってパワフルね。」
「すっごい行動力あるよね〜。私もあれくらい度胸とかわいさがあればなぁ。」
ため息をはき、前をむいた。
委員会も決まり、連絡事項も終わり、私達はメアドを交換して、それぞれ
親のもとへ別れた。
「中学はどう?友達できた?」
車で帰る途中、母親からのありふれた質問。
「できたよ。楽しくやれそう。」
「なら、よかったわ。」
安心した母親の顔をみて、やっぱり心配してくれてるだと思った。
自宅につき、明日の準備も終わりごろごろしているとき、
ブーブーブー
携帯のバイブがなる。メールがきたようだ。
----------------------
from 奈緒
to 陽子
to 美香
明日一緒に学校いかへん?うちはオークワの近くに住んでるねんけど、二人は?
----------------------
from 陽子
to 奈緒
私もオークワ付近やで。ただ、なんか公園のが近いよ。
----------------------
from 奈緒
to 陽子
美香ちゃんも近いらしいからチビマル公園に7時45分集合ね。
遅刻したら怒るから(笑)
じゃあ、また明日
----------------------
明日も早いし、もうベットにはいろ〜。