6時少し前にみんな正面玄関に集まった。
「観覧車でラブラブなのみちゃった。」
と奈緒に小声でいうと
「知ってる。竜は気づいてないやろうけどな。秘密で付き合うことにしたから美香ちゃん以外には内緒やで。」
「わかった。」
「てか、自分もずいぶん和紀と仲良さげやったやん。」
「ただの友達だよ。」
「あやしい~。なんかあったら正直に教えてや。美香ちゃんに報告してくるわ。」
その後、みんなでパレードと花火を見て、家に帰っていた。
帰り道は奈緒に今日のことを美香ちゃんと聞きまくった。
奈緒は、ふざけつつも話してくれた。
奈緒が幸せそうに話すのを聞いていると恋愛っていいものだなと思う。
奈緒の一目ぼれがかなってよかった。
これからも心から奈緒たちのことを応援しよう。
「ただいま。」
「「おかえり。」」
お父さんとお母さんの声がリビングから聞こえる。
今日もお父さんの帰りが早いな。
「ご飯できてるから早く食べなさい。」
「はぁい。」
階段を駆け上がり荷物をベッドに放り投げて、階段を下りる。
今日あったことをお父さんとお母さんに話そう。せっかく家にいるんだからいっぱいはなさないとね。家族で遊園地に行きたいっていってみようかなと思いをはせながらリビングへ急いだ。